育児とは、苦労の連続だ。まず、生まれてすぐの頃は、寝不足に悩まされる。24時間休みなく、子どもの世話をしなければならず、睡眠時間もろくにとれない。赤ちゃんの時期がクリアしたかと思えば、次はイヤイヤ期。自我が出始め、親の言うことをなかなか聞いてくれない。

イヤイヤ期が終わり、子どもとの関係も落ち着いてきたかと思えば、今度は保育園や幼稚園の入園などで、親同士の付き合いや、園との付き合いが始まる。子ども同士のトラブルへの対処、わが子の発達の問題、園の先生との関係、保護者会の役員など、挙げればキリがない。小学校に上がれば楽になるかと思いきや、今度は学習面での心配が出てくるほか、PTAでの付き合い、地域付き合いなど様々な面で苦労しなければならない。

中学生になれば、思春期になり、子どもとの関係でまた悩まなければならないし、進路面なども真剣に一緒に考えなければならない。高校生になれば、進学するか否かで金銭面の心配もしなければならないし、友人関係などの悩みやトラブルもより複雑になってくる。

育児というのは、幸せを感じる場面も多いが、苦労を感じる場面も多く、様々な場面で悩みやストレスを感じるものである。しかもそれは、子どもの成長とともに解消されるというものではなく、子どもの成長とともにその悩みの種類や内容も異なることから、様々なかたちで苦労を経験しなくてはならない。長丁場であることを心がけて挑まなければならない。